トップページ  > 火災予防  > 火災予防のポイント  > 住宅用火災警報器
住宅用火災警報器

		
  住宅用火災警報器とは、室内の煙や熱等に反応して警報音を発するもので、火災の早期発見、初期消火及び早期避難を容易にし、住宅火災の逃げ遅れによる死者を減らすのに高い効果があります。
 
住宅用火災警報器の設置場所について
 ○ 住宅の寝室、階段及び廊下が設置場所の対象となります。
 ○ 警報器を設置する必要がない階で、7平方メートル以上の部屋が5室以上ある階の廊下は、設置が必要です。
○ 天井面に設置する場合には、壁や梁から60センチメートル以上離します。
○ エアコンの吹出口から1.5メートル以上離します。
○ 壁面に設置する場合には、天井面から15センチメール以上50センチメートル以下の間に設置します。
壁から0.6m以上離す
はりから0.6m以上離す
エアコンの吹出口から1.5m以上離す
壁に設置する場合は、天井から0.15m~0.5m以内に設ける
 ○詳しくは、松本広域連合火災予防条例をご覧いただくか、松本広域消防局管内の消防署・出張所にお問い合わせください
住宅用火災警報器の維持管理
 ○ 最低でも、1年に1回以上は作動点検をしましょう。点検方法は、取扱説明書等で確認しましょう。
 ○ 火災警報器にホコリやクモの巣が付着すると、火災の煙などを感知しにくくなりますので、乾いた布などでふき取りましょう。
 ○ 電池切れや内部部品の劣化が考えられるため、設置してから10年が経過しているものは、本体の交換をおすすめします。
住宅用警報器の奏功事例(設置しててよかった住宅用火災警報器の具体的な事例)
○ 鍋のかけっぱなしに気付き、火災にならなかった事例
 共同住宅の住人がこんろに鍋をかけたまま外出し、近隣住民が住宅用火災警報器の音に気づいて119番通報したもの
 現場に到着した消防隊が内部を確認したところ、鍋の中身を焦がしたもので建物の損害はありませんでした。
				
○ 火災にいち早く気づいてボヤで済んだ事例
 一般住宅で延長コードの劣化により配線が短絡し、火災となったものです。
 家人が入浴中に住宅用火災警報器の音に気づいて居間に行ってみると、延長コードから火が立ち上がっていたため、洗面器に汲んだ水で初期消火を実施し、ボヤで済みました。
				
○ 鍋をかけたまま寝入ってしまい、隣人が気づいた事例
 共同住宅で、住人が鍋をこんろにかけたまま寝入ってしまい、住宅用火災警報器の音に気がついた隣人が119番通報しました。
 隣人はドアをたたき、寝ていた住人に知らせたため、住人がこんろの火を止め、鍋の中身を焦がしたのみで火災にはなりませんでした。
				
○ 鍋をかけたまま外出し、隣人が気づいた事例
  一般住宅で、住人がこんろに鍋をかけたまま外出してしまい、隣人が住宅用火災警報器の音に気がつき、煙を確認したため、119番通報しました。
 駆け付けた消防隊が住宅内に入り、こんろの火を止め、鍋の中身を焦がしたのみで火災にはなりませんでした。
				
○ 住人が住宅用火災警報器の音で目を覚まし、無事避難した事例
  一般住宅で、就寝中の住人が住宅用火災警報器の音で目を覚まし、台所から出火した火災に気づき、屋外へ避難しました。
 異臭に気がついた隣人が白い煙と炎を確認し、迅速な119番通報をしたため、火災を半焼にとどめました。
				
○ 火災にいち早く気づき、部分焼で済んだ事例
  一般住宅で、ロウソクの火が仏壇の一部に燃え移り、火災となりました。
 住宅用火災警報器が作動したため、住人が火災に気づき、水道水で消火したため、部分焼で済みました。在宅していた家族も安全に避難することができました。