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地下貯蔵タンクに対する措置

地下貯蔵タンクに関する消防法令が改正になりました

消防法の改正により、地盤面下に直接埋設された鋼製一重殻タンクのうち、設置年数、塗覆装の種類及び設計板厚が一定の要件に該当するものを【腐食のおそれが特に高いもの】【腐食のおそれが高いもの】として区分し、その区分に応じた流出防止措置を講じる必要があります。

タンクの区分の要件の図

流出防止の方法

内面コーティング

内面コーティングとは、地下貯蔵タンクを埋設したままの状態で、タンク内部全体に厚さ2ミリメートル以上の強化プラスチックを被覆するものです。

流出防止の方法:内面コーティングの図
流出防止の方法:内面コーティングの写真

電気防食

電気防食とは、埋設された地下貯蔵タンクに対し、外部からの腐食を促す電流とは逆の電流を流し、腐食の進行を防止するものです。

流出防止の方法:電気防食の図
流出防止の方法:電気防食の写真

常時監視装置

常時監視装置とは、埋設された地下貯蔵タンクに貯蔵されている危険物の液面を常に計測し、危険物の流出による液面の変化を検知し、警報を発するもので、高精度液面計が代表的なものになります。

流出防止の方法:常時監視装置の図
流出防止の方法:常時監視装置の写真

流出防止対策が必要な地下貯蔵タンク

腐食のおそれが特に高い地下貯蔵タンク

腐食のおそれが特に高い地下貯蔵タンクは、設置から40年以上が経過したもののうち、塗覆装の種類及び設計板厚に応じて内面コーティング又は電気防食の措置が必要です。

設置年数塗覆装の種類設計板厚
50年以上アスファルト全ての設計板厚
モルタル8.0mm未満
エポキシ樹脂等6.0mm未満
強化プラスチック4.5mm未満
40年以上50年未満アスファルト4.5mm未満
  • 流出防止措置
    • 内面コーティング
    • 電気防食

腐食のおそれが高い地下貯蔵タンク

腐食のおそれが高い地下貯蔵タンクは、設置から20年~50年が経過したもののうち、塗覆装の種類及び設計板厚に応じて内面コーティング、電気防食又は常時監視装置の設置が必要です。

設置年数塗覆装の種類設計板厚
50年以上モルタル8.0mm以上
エポキシ樹脂等6.0mm以上
強化プラスチック4.5mm以上12.0mm未満
40年以上50年未満アスファルト4.5mm以上
モルタル6.0mm未満
エポキシ樹脂等4.5mm未満
強化プラスチック4.5mm未満
30年以上40年未満アスファルト6.0mm未満
モルタル4.5mm未満
20年以上30年未満アスファルト4.5mm未満
  • 流出防止措置
    • 内面コーティング
    • 電気防食
    • 常時監視装置